皆さんこんにちは!小夏です。今回は安全性に疑問をもたれることの多い、食品添加物の発がん性についてお伝えしていきます!
食品添加物は様々な用途で食品の補助を行っています。ただ、過去に起きた事件や世間のイメージから食品添加物の危険性を懸念する人が多いのも事実です。そんな食品添加物は本当に危険なのでしょうか。
食品添加物の発がん性は本当に危険なのか
食品添加物には、食品の保存性を高めたり、風味や見た目を向上させる目的で使用されています。しかし、一部の食品添加物については「発がん性リスクがあるのでは?健康への影響は大丈夫?」と懸念されているものがあるのも事実です。
まず大切なのは、「発がん性が指摘されている=すぐにに人の健康に害を及ぼす」というわけではない ということです。食品添加物について発がん性が疑われる物質の評価は、動物実験や疫学研究などの専門的な研究に基づいて慎重に行われています。
また、各国の食品安全機関(日本の厚生労働省、米国のFDA、欧州のEFSAなど)により、人が毎日食べ続けても問題ないとされるADI(許容摂取量)という値が定められており、安全性が確認されたもののみが食品に使用することが出来ます。
発がん性が懸念される食品添加物とは?その危険性は?
着色料や保存料など様々な種類がある食品添加物ですが、発がん性が疑われているものは何があるのでしょうか。
赤色3号
お菓子やジュース、加工食品などに使用される着色料である「赤色3号」は発がん性が懸念される食品添加物の一つです。2025年1月に米国にて、赤色3号が使用禁止となることが発表され話題となりました。米国のFDAは赤色3号について、ラットを用いた動物実験で発がん性の可能性が指摘されたことから使用禁止となりました。
亜硝酸ナトリウム
ハム、ソーセージなどの色味を良く見せる発色剤である亜硝酸ナトリウムも発がん性が懸念される食品添加物の一つです。
亜硝酸ナトリウムは体内でニトロソアミンという発がん性物質に変化する可能性があるため、発がん性のリスクが叫ばれています。ただ、このニトロソアミンという物質は野菜にも多量に含まれており、普段の食事でも当たり前に出来ているという事実をご存じでしょうか。
亜硝酸ナトリウムの過剰な摂取を続けると健康リスクはありますが、ADI値など定められた量を摂取すれば健康への影響は殆どないことも事実です。
臭素酸カリウム
パンの品質改良剤として使用される臭素酸カリウムも、発がん性が懸念される食品添加物の一つです。
臭素酸カリウムは動物実験において発がん性の可能性が示唆されており、一部の国では使用が禁止されています。しかし、日本では厳格な基準のもとで使用が認められています。
ただ、臭素酸カリウムはパンの製造過程で分解されてしまうため、最終的なパンにはほとんど残らないとされています。そのため、ADI値を超えない範囲であれば、健康に与える影響はほとんどないと考えられています。
食品添加物の安全性や健康リスクを理解し、賢く選択するために
ここまで紹介してきた3つの食品添加物は定められた使用基準内で摂取する分には健康に大きな影響を与えることはないです。食品添加物の発がん性についての情報は、過剰に恐れるのではなく、正しく理解することが重要です。その理解の方法について記載します。
「発がん性あり」とはどういう意味か?
赤色3号はラットを用いた動物実験にて発がん性のリスクがあるとのことでした。ただ、人間とラットでは許容量が全く異なります。事実、消費者庁は「ラットの実験結果と人の健康リスクに相関は見られない」と発表しています。ラットにて発がん性のリスクがあるから人間にも発がん性のリスクがある、とは一概には言えないのです。
規制があるから安全? それとも危険?
食品添加物にはADI(許容一日摂取量)が定められており、食品に添加できる量が決まっています。そのため、基本的には食品添加物は厳格な審査を経て許可されているため、通常の摂取量では健康リスクが低いとされています。
発がん性、健康リスクなどの情報の個々人の判断が大切
食品添加物がどの食品に使われているか、どの程度使われているのか、安全性の判断基準は何なのかなど、食品添加物について正しく理解し、必要に応じて食品を選択することが求められると思います。
「無添加食品のため、必ず安全だ!」と考えるのではなく、忙しい日はコンビニ弁当、経済的に余裕がある時は無添加食品を選ぶ、加工食品を減らすなど自分にあった食生活を心掛けることが大切だと考えています。
食品添加物の情報を正しく理解し、自分で判断しよう!
食品添加物は、現代の食品業界に欠かせない存在ですが、発がん性の懸念があるものも存在します。だからといって、すべてを危険視するのではなく、自身でしっかりと調べることで適切な知識を持ち、バランスの取れた選択をすることが重要です。
この記事を見つけてくれた人は食品添加物に少なからず関心がある人だと思っています。消費者としての選択肢を広げるために、日々の食生活に関心を持ち、自分にとって最適な食事スタイルを見つけましょう。
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