春から秋にかけて、子どもたちは外で元気いっぱいに運動しますよね。しかし気をつけなければならないのが、熱中症のリスクです。
特に部活動や体育の授業、クラブ活動などで汗をかく子どもたちは、大人以上に水分・塩分の管理が重要となっています。
この記事では、**運動時に必要な「塩分チャージ」**について、子どもを持つお母さんに向けてわかりやすく解説します。
記事の信頼性：筆者の特徴
・国立大学大学院農学部卒
・某食品会社の研究開発職勤務
なぜ運動中に「塩分チャージ」が必要なのか？
子どもが運動中に失う塩分やその影響、さらに子どもが大人よりも熱中症にかかりやすいのはなぜでしょうか？
その理由について理解することは、「塩分チャージ」の重要性を正しく認識するうえで不可欠です。
汗とともに失われる塩分
運動中、子どもはたくさんの汗をかきます。汗の主成分は水分ですが、同時に**ナトリウム（＝塩分）**などのミネラルも失われています。この塩分が不足すると、以下のような症状が現れることがあります：
- めまい・立ちくらみ
- 筋肉のけいれん
- 倦怠感・頭痛
特に夏場は、水分だけの補給ではかえって危険。水ばかりを飲んでいると血液中の塩分濃度が薄まり、「低ナトリウム血症」を引き起こす恐れもあります。
子どもの運動時に注意！塩分不足が引き起こす「低ナトリウム血症」とは？
子どもは熱中症にかかりやすい
子どもは体温調節機能が未熟で、大人よりも熱中症にかかりやすいとされています。体が小さく、汗腺も未発達なため、汗をかくことで体温調節がうまくできません。
そのため、「水分＋塩分」をこまめに補給することが、子どもを熱中症から守る重要なポイントなのです。
「塩分チャージ」の方法とは？
「塩分チャージ」とは、運動中やその前後に水分とともに塩分を効率よく補給する方法のことです。
基本的には日常の食事や飲み物から摂取するのが理想ですが、シーンによってはタブレットや飴なども有効です。
食べ物や飲み物から摂るのが基本
「塩分チャージ」というと専用のタブレットや飴を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、基本的には食事や飲料からの塩分補給が理想です。以下のような食品がおすすめです：
- おにぎり（梅や鮭など塩分のある具材）
- みそ汁
- 塩味のあるおかず（梅干し、漬物など）
- スポーツドリンク（ナトリウム入りのもの）
「塩分チャージタブレット」などの活用
どうしても運動中は食事が難しい場面もあります。そんなときに便利なのが、**「塩分チャージタブレット」や「塩飴」**などの製品です。
例えば、以下のような特徴のある製品が人気です：
- タブレットタイプで持ち運びやすい
- クエン酸やビタミン入りでリフレッシュ効果も
- 子ども向けに食べやすく改良されている
ただし、糖分も含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。あくまで補助的に使うという意識を持ちましょう。
熱中症対策としての「塩分チャージ」チェックリスト
塩分チャージを上手に活用するためには、いくつかのポイントを日常生活に取り入れておくことが重要です。以下のチェックリストを参考に、できることから始めましょう。
1. 運動前後の水分・塩分補給を習慣に
運動をする日は朝から水分補給を意識することが大切です。
朝起きたらコップ1杯の水、運動前にも軽く水分を摂る習慣をつけましょう。また、運動後の回復にも水分＋塩分が不可欠です。
2. 持たせる飲み物の見直し
夏場の運動をするシーンでは、いつも通りのお茶などとは別の飲み物を持たせるようにしましょう。
詳しくは下の通りです。
- 水だけでなく、スポーツドリンクや**経口補水液（OS-1など）**がおすすめ
- ただし糖分が多い場合もあるため、普段は麦茶、運動時だけスポドリという併用も◎
3. 「塩分チャージ」おやつを用意しておく
運動した後には汗をかくことによって水分不足に加え塩分不足の危険性があります。下に書いたようなおやつを用意しておくことが非常におすすめです。
- クエン酸入りのタブレットや塩飴
- 塩昆布や干し梅などのおやつも有効
子どもが飽きずに続けられる工夫をするのがコツです。
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4. ウェアや帽子で熱中症対策をサポート
通気性の良いウェア、帽子の着用、こまめな日陰での休憩も重要です。
塩分チャージと加えて、体力の温存、発汗対策をすることで塩分不足を防ぐことができます。
子どもの健康を守る「塩分チャージ」のすすめ
運動をする子どもにとって、「水分＋塩分」の補給は熱中症対策に欠かせません。特に塩分は、汗とともに失われやすく、水だけの補給では逆効果となることも。
お母さんとしてできることは、
- 普段の食事に塩分を意識する
- 運動時にはスポーツドリンクやタブレットを用意する
- 子どもが無理なく続けられる工夫をする
この3点です。
塩分チャージの知識を活かして、これからの季節、子どもの元気と笑顔を守っていきましょう。
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