2025年1月15日に米食品医薬品局(FDA)が食品添加物である赤色3号の使用許可を取り消すと発表しました。食品添加物には「発がん性がある?」「本当に食べて大丈夫?」等の話題が絶えませんが、その取り消しとなった理由や健康への影響を解説していきます。

アメリカで使用禁止!?その理由とは
米食品医薬品局(FDA)とは
この度アメリカで使用禁止となった食用赤色3号ですが、具体的には米食品医薬品局(FDA)という機関が使用禁止を発表しました。
FDAは食品や医薬品の安全性を管理するアメリカの行政機関で、食品添加物に関する基準を設けています。アメリカで食品添加物として使用できるものは、このFDAによって基準を定められているものに限ります。今回FDAは赤色3号の発がん性を懸念して2027年1月までに使用禁止するように求めています。
発がん性がある?赤色3号による健康への影響は?
食品添加物:赤色3号とは
そもそも赤色3号とはどういった食品添加物なのでしょうか。以下に解説していきます。
赤色3号とは食品添加物の中で着色料に分類されます。起源原料はタールといって石油や石炭から得られる化学物質です。
色の特徴ですが、クチナシ色素やアントシアニン色素といった他の着色料と比較して鮮やかな赤色を発色することが特徴にあげられます。
お菓子や漬物に使用されているのでその色みを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
赤色3号の健康への影響は?
石油や石炭から作られる赤色3号ですが、健康への影響は果たしてあるのでしょうか。
FDAは発がん性を懸念して使用許可を取り消しましたが、どういった根拠で発表したのでしょうか。FDAはラットを用いた動物実験において動物への発がん性が確認されたため使用許可を取り消しています。
ラットに発がん性が発見されたことで不安になる人も多いのではないでしょうか。ただ、ラットと人間では許容一日摂取量(ADI)も異なってきます。そのあたりの判断は個々人が行うことも非常に重要です。
日本の見解は?赤色3号の今後について解説!
アメリカで使用禁止となる予定の赤色3号ですが、日本でも使用禁止になるのではないかと考える人も多いと思います。日本ではどのような対応がとられるのでしょうか。
消費者庁の見解:発がん性における科学的根拠はない。
大前提として赤色3号がアメリカで使用禁止となったからといって、日本で禁止となるわけではないです。日本では消費者庁が食品基準行政を担っており、日本独自の規制を行っています。
日本の消費者庁は2025年2月18日に、「赤色3号」についてFDAが示したデータは、安全性上の問題とならないとの見解を発表しました。
ラットと人間の違い
FDAは食用赤色3号によって雄ラットに発がん性が見られた2つの研究を引用して使用取り消しとしました。ただ、消費者庁の見解としましては、「ラットの許容量と比較して人間の許容量ははるかに多いため人間の健康への影響は証明されていない」としています。
食品添加物の安全性は個々人で判断する時代に

今回、米食品医薬品局(FDA)という機関がアメリカで赤色3号を禁止としたことにより、食品添加物に対して安全性に懸念を抱いた方も多いと思います。
ただ本当に安全に悪影響を与えるのか、それとも使用基準範囲内で摂取すれば安全なのかは個々人がきちんと調べて判断することが非常に大切だと考えています。
このブログではそんな食品添加物の安全性について出来る限り客観的に伝えていこうと思っています。
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